ひまわり８ (ページ29)

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「すみません……。
どうしても挨拶だけ…と思って………
失礼ながら、急に来てしまいました……」

ペコリと頭を下げる隼に、お母さんがお茶とお菓子を持ってきて………

「うわぁ～本物！」

なぜか弟が覗きに来た……。

「Aさんとお付き合いさせて頂いてます……

正直なところ………将来の約束も……自分達なりにしかできない状態ですし…………

こんな金髪の踊ることしかできない男が、いきなり現れて心配だとは思うんですけど……」

「小森くん…」

「はい！」

隼の言葉を遮るように、お父さんが隼を呼んだ。

「Aを幸せにできますか？」

「……わかりません」

はっきり言い切る隼を、全員が無言で見つめる。

「正直、普通の人ならしなくてもいい我慢も、苦労もさせてしまうと思います……。

たくさんではないけど……僕を応援してくれる人たちはがいて……その人達を優先しなくてはいけない事の方が多いです。

……しばらく、公表もできないと思います。

幸せにしたいと思ってます。
そのための努力も惜しまないつもりです。

絶対に幸せにするって言い切れないのが…正直なところで……でも………

……なんというか……僕が…Aさんがいないダメなので………」