ひまわり２ (ページ13)

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『痛いです！』

苦笑いの私を無視して笑う２人を探しに渡辺さんがやってきて、引っ張るように連れて出て行った後、私も会議室のような広い部屋に案内された。

今のツアーが終わったら、私がキーボードに加わる事になる…。

音楽教室は、その頃までには辞めないと。

契約の事を話し…
もしかしたら、コンビニでバイトしなくてもなんとかなるくらいもらえそうで………

その点でも安心して一息つく。

「実はさ………僕、加藤と仲良しなの」

チャーミングに笑う浦田さんの言葉に目を丸くすると、クスクス笑い出した。

「加藤から、君の話を聞いたんだ……。
ごめん、ホントは今日はオーディションじゃなくて、ただ生で聞かたかっただけ…
君が来るってだけで採用だったんだ」

『え？』

驚いて何も言えない私に、竹下さんも浦田さんも苦笑いで謝った。

「加藤から聞いてるから…ピアノの実力も人間性も………
ライブがない時期とかは、EXILEとは違う仕事とかもバンバン振ってあげるから…食べて行くには困らせないよ。
…そこは安心して？」