ひまわり (ページ37)

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「小林先生？どうかしました？」

教室のレッスンの合間……魂が抜けてたらしく、心配そうな同僚の顔。

『あ……すみません。大丈夫です』

さすがに寝不足だ……。

今日は、コンビニのバイトが休みで良かった。

レッスン終わりでも行けるとこに、ピアノを弾きに行こうと思ってたけど……帰って寝ようかな。

そんな事を考えていたら、目の前に手がユラユラ揺れてる……

「小林先生？寝てる？」

考え事してたんだけど、寝てるように見えたらしい。

ユラユラ揺れてる手の持ち主は、先日、ご飯に誘ってくれた同僚だった。

『起きてますよ？』

考え事をしてた…と話すと、笑顔になった後で、目の前に座った。

いつの間にか休憩室は私と目の前の彼、佐倉先生だけ……。

「小林先生、今日は？この後予定ある？」

『あ……っと………』

…どうしよう……。
予定はないけど……

「ご飯行こうよ！近くに美味しいイタリアンの店があるからさ…」

『あの……ゴメンなさい……』

「えぇ………今日はバイトないでしょ？」