Someday My Prince Will Come（15） (ページ48)

今日:9 hit、昨日:29 hit、合計:21,095 hit

748 ページ48

急に目の前が暗くなって……涼太くんが抱きしめてくれた。

「どうでもいいけど………そんな汚い心で近付かないで下さい……。
これ以上Aを傷付けたら…黙ってませんから……」

私を抱きしめたままでそう言う涼太くんの側に来たオーラのある後ろ姿……。

「ねぇ…いい加減やめな？
……消されたいの………？」

サングラスをかけたその方は、私たちを庇うように立つと杉下さんに言い放つ。

低い…低い声に、周りの空気が凍りつき、静まり返るけど……

「なんてね」

急に振り返ってお茶目に笑うと

「片寄！！王子度増したな？
なぁ、たかひろ……負けてんじゃね？」

ってニコニコ。

「あつしさぁ〜ん。初代王子としては……まだまだ負けてないっすよ？
ちなみに…夜の王子度は俺の勝ちだなぁ…。
いや……王子ってか……夜はキングかな？」

私たちの前に立つ、アツシさんの横で、ニヤリと笑ったタカヒロさんは、涼太くんの背中をバシバシ叩くと、

「ハイ！仕切り直し！」

って笑顔。

事務所の２大看板に言われ、みんな大きく返事するとワイワイ飲みはじめる。

杉下さんは上司らしき人に連れられていつの間にかいなくなってた。