Someday My Prince Will Come（15） (ページ42)

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「アイツと仲良くしてんの？」

目の前で優しく微笑むヒロさんに聞かれて、急にその言葉が頭を過る。
涼太くんの優しい微笑みを思い浮かべて顔を赤くすると

「愚問だったかな？」

ってクスクス笑われた。

今日は事務所の懇親会で……なぜかえらい人ばかりに囲まれてる私……。

ジェネは仕事が一つ入ってて、少し遅れての参加で、頼みの綱の世界くんは、先輩方と楽しそうに笑ってる。

ジェネが来るまで一緒にいてもらおうと思ってたけど、華やかなアーティストさんと一緒にいるのも気後れするし……と、製作のみなさんと久々に話し込んでいたら、上層部の方に呼ばれてそのまま動けなくなってしまった。

いろんな話をする中で、いろんな人達の視線が刺さる……。

ダメだ……こういうとこ、苦手………。

目に入るアーティストの皆さんは、とにかくきらびやかで……女性アーティストさんなんて、冬なのに露出もすごかったりして………私の方がドキドキしちゃう。

涼太くんと相談して、シック目なパンツのセットアップにしたんだけど、久々にしたフルメイクも、緩く編み上げた髪の毛も、私には似合わない気がしてしまう。

「めっちゃかわいい！！」

会場についてすぐに、大樹くんが褒めてはくれたけど……
大樹くんはたぶん、色眼鏡で見てるからなぁ……。