Someday My Prince Will Come（15） (ページ25)

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「そんなイタズラするなら、あげないからね…？」

これ持ってきたのになぁ～って見せられたのは、私が大好きなお店のチョコレートで……

『え！嘘！！
ごめんなさい！！下さい！お願いします！』

「必死だな」

クスクス笑う近藤さんが

「まぁ〜、俺が食べたら怒られるだけだから、ちゃんとあげるけど？」

って。

『あぁ～』

「あぁ～じゃない！」

２人で一緒に笑いながらエレベーターに乗り込んで、近藤さんは一度デスクに行くからと、製作部のフロアに向かった。

「ほら……男なら誰でもいいんじゃない？」

一人になった途端、これ見よがしに聞こえる不快な声。

誰に言ってるかなんて、聞かなくてもわかってる。

「女を使って仕事取ってるらしいよ？」

「王子だけじゃ足りなくて、他の人にも乗ってるって……」

「何人シェアしてるんだろうね」

…………そう来たか……………。

不快な視線や、雰囲気が存在することには気付いてたけど、今まで、実際に耳にすることはなかった……。

いつも世界くんが一緒いてくれたからか……。