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『涼太くんが早起きって………珍しい……』

私が呟くと、

「隠してもバレそうやから言うけど………熟睡できんくて………」

私が、途中で急変したりしないか心配で寝れなかったらしい。

「異常ないって言っても……やっぱ頭打ってるし…」

何度もちゃんと息してるか確認したって。


「朝になってさ……、もう大丈夫そうやなってちょっと安心したらお腹が空いてきて」

そう言って優しく笑うと、「ほら、どれ食べる?」って。


ラグの上に小さなテーブルを置いて、私に座るように言うと、

「謝るなよ?」

って一言。


「Aは謝るな………。ケガしたのが俺だったとして、絶対にAも同じだと思うよ?……でしょ……?」

そう優しく言うと、「食べれるだけでいいから」って微笑んだ。


急に安心して…涙が溢れて…………

涼太くんにしがみつく。


「やっと泣いた……」

肩や背中、髪を優しく撫でながら呟くと、

「怖かったやろ…?ごめんな?側にいれなくて」

って。

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作者名:ひな | 作成日時:2023年5月24日 8時

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