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『うん。
転がった時に頭を打ったけど、異常ないって。

ちょっと切れたのは縫ってもらって…けど、明日にはシャンプーとかも普通にできるって。

手や膝は擦り傷と打撲………痛いけど、歩く事はできるよ』

私の髪を撫でながら聞いてた涼太くんが

「生きてて良かった………」

って呟いて、優しく触れるだけのキスをしてくれ……

「なんか……ブカブカやなぁ?」

って、私の格好を見て微笑む。


雨で濡れた車道に転がり、びしょ濡れになったパーカーとデニムは、傷の処置のために切られていて……

お兄ちゃんが病院の売店で買ってくれた、大きなスウェットで帰ってきた。

着替えようかなぁとは思いながらも………そのままだったから……。


『変…だよね?』

「いや……なんかかわいい」

ゆるキャラみたいってニコニコしながら頭を撫でると、

「………痛くない?」

って眉を下げる。


『ん…大丈夫』

私の言葉に少し表情を緩ませると

「あ…忘れてた………ただいま…」

って苦笑い。

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作者名:ひな | 作成日時:2023年5月24日 8時

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