Someday My Prince Will Come（４） (ページ5)

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優しく微笑む涼太くんは、

「会った回数とか…一緒に過ごした時間とか……圧倒的に少ないのに、不思議やなぁって思うんだけど…

こういうのって……量より質……って言うんかな？

まぁ……愛の深さかなぁ～」

って笑いながら、

「胃袋は完全に掌握されてるし？」

って止めてた箸をすすめ、おかわりしていい？ってモグモグ食べてる。

一緒に並んで、食器の片付けをしながら、

「Aちゃん……なるべく会って、いっぱい話そ？」

って。

「Aちゃんが抱えてる不安とか……
思ってる事、好きに言ってくれて全然いいからね？

もっともっと、Aちゃんの事知りたいし…
色んな顔を見せてくれるの、すごい嬉しいからさ…

まぁ……焦らずゆっくりな？」

ニコニコ笑う涼太くんの横で…私は頷くことしかできなくて…

「そんな顔しないでよ～」

不安ですって顔に書いてあるってクスリと笑い、

「大丈夫だよ……」

って優しい声………。

何か言わなきゃって思うのに、何も言えなくて……

でも、涼太くんは何も言わずに微笑み、

「もうちょっと、一緒にいれる？」って。

私はやっぱり『うん』ってしか言えなくて……。

察してくれた涼太くんが微笑みながら、映画でも見よ？ってソファーに並んで座り……

今日は涼太くんセレクトで、先輩が出演してる恋愛映画を。