171 ページ21
「けど…やだなぁ………。やっぱダメ!」
『嫌?』
急に真剣な顔でダメって言い出した真意を聞くと、私と、知ってる人間のあれこれは想像したくないって。
『想像しないでよ………。ってか、どんな想像………?
変態!』
クククッて笑う世界くんを睨んでみたけど、全く響いてなくて…。
オーディションの話とかファンタメンバーのダンスの話をしながら、リハを見てたけど……
気付いたらボーカルはいなくて…。
「あの……来るとき、連絡もらっていいですか?」
苦笑しながら私の前の席に座った涼太くんが一言。
「俺が誘ってもダメだったのに……世界さんなら来るやなぁ〜」
って拗ねるから、
『私もいきなり連れてこられたの!』
って涼太くんに事情を話すと
「マジで?」って笑い、世界くんにお礼を言ってる。
「本番、見ていけるの?」
『どうなの?』
「いけますよ〜」
世界くんに聞かないと分からないのがおかしくて、
「マジやん!」
ってケラケラ笑ってる涼太くんに
「そうだ、涼太。Aちゃん、バッグが欲しいって〜」
って世界くん。
167人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひな | 作成日時:2022年12月23日 20時