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「けど…やだなぁ………。やっぱダメ!」

『嫌?』

急に真剣な顔でダメって言い出した真意を聞くと、私と、知ってる人間のあれこれは想像したくないって。

『想像しないでよ………。ってか、どんな想像………?
変態!』

クククッて笑う世界くんを睨んでみたけど、全く響いてなくて…。

オーディションの話とかファンタメンバーのダンスの話をしながら、リハを見てたけど……

気付いたらボーカルはいなくて…。


「あの……来るとき、連絡もらっていいですか?」

苦笑しながら私の前の席に座った涼太くんが一言。


「俺が誘ってもダメだったのに……世界さんなら来るやなぁ〜」

って拗ねるから、

『私もいきなり連れてこられたの!』

って涼太くんに事情を話すと

「マジで?」って笑い、世界くんにお礼を言ってる。


「本番、見ていけるの?」

『どうなの?』

「いけますよ〜」

世界くんに聞かないと分からないのがおかしくて、

「マジやん!」

ってケラケラ笑ってる涼太くんに


「そうだ、涼太。Aちゃん、バッグが欲しいって〜」

って世界くん。

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作者名:ひな | 作成日時:2022年12月23日 20時

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