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駅まで迎えに来てくれた江上さんに
私からも謝罪とお礼の言葉を言ったけど
「帰って来てくれてありがとうございます」
って、逆に頭を下げられた。
「ダメ人間になるって言ってたじゃないですか…」
って渋い顔した後で
「今度、ダメ人間っぷりを
涼太さんがいないとこでお話します!」
って笑うから
「何やと〜?」i
って涼太に突っ込まれてた。
そのままマンションに帰る私に
「頼むから…ホンマに帰ってよ?」
って懇願する様子が本気過ぎて……
ちょっと笑ったら
「笑うな」って拗ねられ、
「帰り……遅くなるけど、待っといてな?」
そう言って車に乗り込んだ涼太と別れ、
マンションに帰る。
溜まった洗濯物とキッチンの洗い物、
お弁当のゴミが積んであり……
江上さんに聞かなくても
ダメ人間具合が見えた気がした………。
一通りの家事をして、
そういえば……まだ涼太からのメッセージ、読んでなかったなぁ……って
スマホを出し、メッセージアプリを開いて
胸が苦しくなった。
こんなに愛されてるのに、
何を拗ねてたんだろうって……。
私を責めるような内容は一つもなくて、
早く帰ってきてって言葉とか
どこにいるの?
ちゃんと食べてる?……って心配とか……
誕生日を忘れてた事の謝罪と
愛の言葉に溢れてた。
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作者名:ひな | 作成日時:2022年11月11日 18時