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「それは知ってるよ?
養母に、産まれて来なきゃよかったって
言われ続けた日だもんね…?
でも…
少なくても私には……大切な一日だよ?
Aが産まれてきてくれなきゃ、
私は出会えなかったんだから……」
王子もそうだと思うよ?って言うけど…。
たぶん、思い切り曇った私の顔を見て
「思ってること…ちゃんと言わなきゃ伝わんないよ?」
言葉にして吐き出さなきゃ!って強く言われた。
「今日は飲むよ!」
もうお酒解禁でもいいでしょ?って
千秋と二人だけの誕生日会。
今までの愚痴を聞いてもらい、
スッキリしたあとは楽しい話をして、
思い切り笑って……
あぁ……
こんな風に過ごすの忘れてたな。
最近、完全に涼太に依存してた……。
自分の時間も楽しめるようにならないと
相手の時間も大切にできないよね………。
その上で、二人の時間を大切にしなきゃ。
ずっとモヤモヤしてた気持ちが晴れた感じに、
ついお酒が進む。
「相当溜まってたね?」
って千秋には苦笑されたけど……
涼太に不満があったわけじゃなくて、
私自身の問題だったんだ。
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作者名:ひな | 作成日時:2022年11月11日 18時