検索窓
今日:11 hit、昨日:19 hit、合計:35,887 hit

565 ページ15

ウジウジ考えるの、

もうやめよう。


涼太は遊んでるんじゃなくて、

仕事してるんだから…。



会食だって、飲み会だって、

仕事の延長みたいなものなのに………。




そう思っても……

気持ちがスパンと切り替えられず………。


結局また、ため息。




その日も、撮影で夜遅く帰って来た涼太。


涼太に「寝てなさい」って言われるから

先に寝るようにはしてるんだけど……


帰って来るまでは、

どうしても眠りが浅くなったり、眠れなかったり。



ベッドが沈む感覚に目を覚ますと

隣でスマホをポチポチしてて、

『おかえり』ってくっついた。



猫みたいやなって笑いながら、

よしよしってしてくれて

「ただいま〜」って言って、またスマホに目を戻す。



少し顔を上げて涼太を見たら目が合って、


「ん?」

って優しく笑う笑顔は

いつもと全然変わらなくて……


安心するのと同時に、

少しだけ泣きたくなった。

「どした?」

って優しく聞く涼太に


『涼太がいるなぁと思って……』

って言うと


「そりゃあ、おるやろ……?

何言ってんの?」


って笑われて、


「明日もバイトやろ?寝とき?」

っておでこにキスをしたあと、「おやすみ」って。



涼太は今までと変わらない…。

大切に思ってくれてるの、わかるし。



今までだって、先輩と飲みに行ったりしてたし…

これはきっと、


私自身の問題だ…。




私も『おやすみ』って目を閉じるけど…

気分は晴れないまま……。

566→←564



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (73 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
195人がお気に入り
設定タグ:GENERATIONS , 片寄涼太
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひな | 作成日時:2022年11月11日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。