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「ナオトさんとかも言ってたし……
Aちゃんを見かけたって言ってた奴らも……
心配してたよ?」
『え…?ナオトさんが…?
他にもって……』
「笑顔だったけど、元気ない感じだったって……
みんな言ってた。
それに、ちょっと痩せた?」
『そんな事……ないですよ?』
って笑うけど、
「そんな事ありそうな顔してるけど?
って眉を寄せてる。
「ピアノのことじゃないなら……
なんかあった?」
って……
「涼太くん、忙しいから?
Aちゃんも寝れてないんじゃない?」
急に的を得た事を言うから……
思い切り反応してしまったけど、
私のしまった!っていう空気を察知してくれたみたいで、
「Aちゃん、寂しいって言わなそうだもんな……」
って笑ってくれた。
「我慢しないで言えばいいのに…」
って言われて、
『言えないし……言いたくないです……』
って答えると
「損な性格してんね?」
って。
ジムへ行くって言う玲於くんに手を振って
ひとりになると、ため息が…。
知らない間に、まわりに心配されてたなんて……
気をつけなきゃな……。
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作者名:ひな | 作成日時:2022年11月11日 18時