味がしない。 ページ10
パ「さぁ、ニンゲン、ここに座れ!」
私達は小屋の中に入り、リビング(リビングと呼べるのか分からないけど)でホットドッグを食べる事にした。
いや、まずそもそもこの家?が家というより犬小屋みたいな場所なんだけど、、あ、今の失礼だよね。
失敬。
私は、座ったら今にも壊れそうな木の椅子に座らされた。私が座った時に、ギシっと不吉な音が鳴ったのは気の所為だと信じたい。
ホラーは私の隣の椅子、パピルスは私の向かいの椅子に座った。
A「さて、早速食べましょうか。」
私は、ホットドッグの方の袋をテーブルの上に出し、クロスさんと今朝一緒に買った袋を私の椅子の下に置いた。
その後、袋からホットドッグを3つ取り出し、大きめの物をホラーとパピルスさんに、小さめの物を私に振り分けた。
ホ「お前、そんなんでいいのか?」
ホラーさんはやっぱり鋭い。普通の人なら目をつけないであろう所に食いついてきた。食に関する事なら尚更なのだろう。
パ「そうだぞ、ニンゲン!ちゃんと食べないと大きく育たないぞ!」
大きく育たないぞ、って、なんか可愛い。多分、根はちゃんと原作のunder taleのパピルスなんだろうな。
A「私は大丈夫。元々そんなに食べないし。」
一瞬お腹が空いていない、と言いかけたが、それは大きな地雷を踏むような気がしたので避けた。
元々そんなに食べない事は無い。ちゃんと人と同じくらいは食べる。でも、食べない理由があった。
私は、自分で作ったものの味がしないのだ。家でいつもご飯を自分で作って食べるのだが、全く味がしない。
でも、お母さんやお父さんは文句の1つ言わずに食べてくれるし、クラスメートに作ってあげた時も美味しいと言ってくれていた。だから決して私の料理が不味いという事は無いのだ。でも、やっぱり味がしない。
そんな自分に段々嫌気が差して、いつの間にか人より量を取らなくなっただけ。それだけだ。
ホ「ふ〜ん、、ま、良いけどよ。無理すんなよ?」
ホラー、もしかしてご飯を食べさしてあげたら普通に優しいんじゃ?お腹が空いてるから私達人間を攻撃してくるのであって。
A「ありがとう。でも、私は大丈夫。それよりさ、早く食べようよ。冷めちゃうよ?」
それを言った途端、ホラーは、やっべ、と言って急いでホットドッグを食べ始めた。不器用なのか、ラップを取るのに随分苦戦していた。そんなホラーは、少し可愛かった。
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星。(プロフ) - 紅奈虹夢さん» いや〜んありがとうございますんとにモチベ上がります🥹💙ネイル!可愛いですよねぇ、絵師様の力量がカンストしてます…… (2023年2月22日 19時) (レス) id: c3d82bdf08 (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢(プロフ) - 一気読みしました。面白い、、、、、ホラーが可愛いネイルかっこいい (2023年2月20日 13時) (レス) @page50 id: 57d6b15c0e (このIDを非表示/違反報告)
星。(プロフ) - J mikanさん» ああああみかんさん!?!?!?!?!?!?!?やったああああ戻ってらっしゃったんですね!?!?!?!? (2023年2月4日 14時) (レス) id: 0ddcbb227a (このIDを非表示/違反報告)
星。(プロフ) - 餅丸。さん» 可愛い闇えゆしかかけなくて、、、、しょうがないじゃないみんな可愛いホラたやみたいでしょ、、、 (2023年2月4日 14時) (レス) id: 0ddcbb227a (このIDを非表示/違反報告)
J mikan - あれ、?僕がちょっと詰んでた間になんかパート2にすすんでらっしゃるのですg((((殴 (2023年2月1日 17時) (レス) id: aeb55dd106 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星。 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/meiri0509/
作成日時:2022年12月21日 19時