見つけた ページ6
マーダーさんは、抱きしめ返している手を離した。これは、もう大丈夫だという事なのだろう。私も、マーダーさんから手を離した。
A「マーダーさん、もう大丈夫?__あ、今気付いたけど敬語外しちゃってるね。ごめん。」
マ「はっ、何で謝るんだよ。そのままでいいさ。」
そう言って微笑むマーダーさんの顔は、すごく暖かくて、優しい顔をしていた。
A「そっか。ありがとう。マーダーさ__」
その時、私達の真後ろから聞き覚えのある声が、裏路地に大きく轟いた。
「やっと見つけた!」
なるほど、丁度私達の事を見つけたのか。
キ「僕達がどれだけ探してたか知ってんの!?てめぇ、Aちゃんを奪ってくなんていい度胸してんじゃん。」
後ろを振り返ると、声の主は誰なのか、直ぐに答えが出た。声の主は、キラーくんだった。隣にホラーもいる。すごく疲れている様子で、私達の方に歩いてきた。
キ「よくよく考えればお前、いっつもここに居座ってたよね。僕、うかつだった。何で早く気付けなかったんだ?」
疲れの混じった声で、苛々した顔でマーダーさんを睨みつけている。
マ「あーあ、見つかっちまったな。今折角Aとのお楽しみの時間だったんだけどな?」
マーダーさんは人を苛つかせる顔でにやりと笑った。これは、キラーさんに対する煽りなのだろう。
キ「はぁ!?てめぇ、いい加減にっ、」
キラーくんはナイフを取り出し、マーダーさんに斬りかかろうとした__が、ホラーに止められてしまった。
ホ「おいおい、落ち着けよキラー。ただの挑発に乗っかかるつもりか?」
その言葉に理性を取り戻した様で、キラーくんはナイフを仕舞った。
キ「Aちゃん、大丈夫!?このイカれ野郎になんかされてない!?」
キラーくんは急いで私のもとに駆けつけて、私の手を繋いでマーダーさんから距離を離した。
A「大丈夫だよ。なんにもされてないから。心配しないで。」
キ「よっ、良かったぁ〜、、」
相当安堵したのか、それとも疲れから来ているのか、急にぐったりとして、私の肩に顎を乗せた。
A「あ、そうそう。もう材料買ったの?」
キ「僕が一人で買ってきたよ!と、いうよりは盗んできたんだけどね、、ホラーが腹減ったって暴走するもんだから、材料持ってこないとAちゃん達を探す前に僕が塵になっちゃうところだったからさ、、」
あら、それは申し訳ない事をしちゃった。まずはキラーくんを労らなくちゃね。
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星。(プロフ) - 紅奈虹夢さん» いや〜んありがとうございますんとにモチベ上がります🥹💙ネイル!可愛いですよねぇ、絵師様の力量がカンストしてます…… (2023年2月22日 19時) (レス) id: c3d82bdf08 (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢(プロフ) - 一気読みしました。面白い、、、、、ホラーが可愛いネイルかっこいい (2023年2月20日 13時) (レス) @page50 id: 57d6b15c0e (このIDを非表示/違反報告)
星。(プロフ) - J mikanさん» ああああみかんさん!?!?!?!?!?!?!?やったああああ戻ってらっしゃったんですね!?!?!?!? (2023年2月4日 14時) (レス) id: 0ddcbb227a (このIDを非表示/違反報告)
星。(プロフ) - 餅丸。さん» 可愛い闇えゆしかかけなくて、、、、しょうがないじゃないみんな可愛いホラたやみたいでしょ、、、 (2023年2月4日 14時) (レス) id: 0ddcbb227a (このIDを非表示/違反報告)
J mikan - あれ、?僕がちょっと詰んでた間になんかパート2にすすんでらっしゃるのですg((((殴 (2023年2月1日 17時) (レス) id: aeb55dd106 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星。 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/meiri0509/
作成日時:2022年12月21日 19時