目が覚めたらauが居た件につきまして。2

初キス ページ45

正直言ってキスなんて誰にもした事ないし、流石に少し恥ずかしい。






それに、恋愛的な意味で好きな人でもないし、もしかしたら起きないかもしれない。






＿＿＿＿いや、やればなんとかなるってやつだ。きっと大丈夫。きっと。








それに、寝てる今ならバレないかもしれないよね。







私は、少し緊張しながらもホラーの真ん前に近づいた。





両手でホラーの頬らへんを包み、うつむいている顔を真っ直ぐに正す。









ええっと、確か、口にしなきゃいけないんだっけ。










バレない様に、、大丈夫、そーっと、そーっと＿＿



















コツッ＿＿＿＿



















やっちゃった。ほんとに、ほんとにやっちゃった。






うわ〜っ、私の初キスが、、まぁ、ホラーならいっか、？





お願い、これで起きてほしい。そうじゃないと私、ただただ恥ずかしい思いしただけになっちゃう。







そう懇願しながら、私がホラーと距離の近い状態で硬直していると、ホラーの目がぱちっ、と開いた。








キスしたら起きるって、ほんとだったんだ、、、








ホ「ん、、A、、、？風呂入ったのか、？」







A「うん、ホラーがなかなか起きないからずっと待ってたんだよ。やっと起きてくれた。」







ホ「そうか、、それで、なんで俺達こんな距離近いんだ？
それと、なんでお前、俺のほっぺたそんなに触ってんだ？」








＿＿＿あっ、そうだった。ずっとキスした時の体制だった事、忘れてた。








A「あ〜、それは、、ホラーがいつ起きるのかずっと観察してたら、いつの間にか距離が近くなっちゃってた、って感じかな。」







と、私は、けろっとした表情で平然と嘘を付く。







ホ「なんだその理由。お前じゃなかったら今頃殴り倒してたトコだぞ。」








殴り倒してた、、ホラーに殴られたら致命傷じゃ済まないな。怖い。







A「ごめんごめん。でもさ、ホラーもちゃんと起きれた事だし。
早く帰ろうよ、ね？」







そう言って、私はホラーの頬を包んでいる両手を離し、距離を少し遠ざけた。







ホ「あ〜、うん、まあ、そうだな、、」






何故かいつもよりぎこちない返事で、ホラーは言った。





心做しか、目も泳いでいる気がする。なにより、頬が少し赤らんでいるのだ。





そういえば、ホラーが起きた時、いつもみたいに声が寝ぼけていなかった様な。













いや、まさかね、、

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