目が覚めたらauが居た件につきまして。2

頭に浮かんだ1つの方法 ページ44

キ「前から思ってたけど、やっぱりAちゃん、スカート似合ってるよ〜！なんで今まで履いてこなかったの！？めっちゃくちゃ可愛いっ！」








先程の静けさから一変、キラーは、大きな声で私を褒め称す。








A「ん〜、っと、そうかな？ありがとう。」









「可愛い」なんて言葉、普段から言われ慣れてないから、どういう反応をしたらいいのか分からない。







でも、正直嬉しく思っている私もいた。私だって女の子なのだ、少し喜んだっていいだろう。








一方、ナイトメアさんは、私達の姿を見て少し顔をしかめている。









一体何が彼の気に障ったのか、触手でキラーくんの口を塞ぎ、私から遠ざけた。









キ「むぐｯ＿＿＿っぷは、ちょっと、なにすんのさ！」








ナ「、、お前のポジティブが鬱陶しい。気色悪いからやめろ。」








少し苛ついた様に、溜め息混じりで説教するナイトメアさん。









なるほど、それでさ顔をしかめてた事にも合点がいく。









ナイトメアさんはネガティブが好物だ。それなら、逆にポジティブは苦手なのだろう。










というかこれ、私もう帰っていいよね。









ホラー待たせっぱなしだし、そういう意味ではキラーくんを遠ざけてくれたナイトメアさんに感謝しなきゃ。










A「あの〜、外でホラーが待っているので、今日はこれで帰りますね。
お風呂、使わせてくださってありがとうございました。」







そう言って、私はそそくさと玄関に戻り、”アジト”から早足で出た。








キラーくん達に静止されたら余計長引くので、







「急いでホラーの元に戻っちゃおう作戦」








を即興で考え即興で実行したのだ。作戦は無事大成功に終わった。








外に出てみると、玄関のドアのすぐ右横で、壁に寄りかかっているホラーがいた。








腕組みをしながら、うつむいて眠っている。










どうしよう。待たせすぎちゃったよね。









気持ちよさそうに寝てるし、無理に起こすのは罪悪感。










だからってこのまま起こさないのもよくない。














う〜ん、なにかいい方法、ないかな。













その時、ふいに友達から教えてもらった、ある言葉が浮かんだ。



















「好きな人が寝てる時さ、キスしたら起きてくれるらしいよ！」

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