目が覚めたらauが居た件につきまして。2

恐怖のスパゲッティ ページ37

私は”それ”が何なのか、完全に理解するまできっちり10秒かかった。









これ、この白い球体、


















目玉だ。












こんな現実離れした場面に遭遇した時の、私の環境適応能力は異常である。








私は冷静に目玉を取り分け、皿の端っこに追いやった。










どうしよう、急に食欲が無くなってきた。








人を解体して料理の一部にしてしまおうだなんて、やっぱりこの世界線はどこかおかしい。








でも、ホラーやパピルスさんを見ても、たじろぐ様子もなく美味しそうに食べている。







もう、この骨兄弟は人間を食料として認識しているのだろう。








ホ「A、どーした？食わねぇのか？」








1人スパゲッティに手を付けない私に、ホラーは不思議そうに聞いてきた。








、、よく見れば人間の指らしき物を咥えている。








A「あー、パピルスさんの料理、美味しいんだけど、、その、やっぱり食欲ないや、私。」







パピルスさんの料理が美味しいのは本当だ。


でもそれ以上に、料理の中に人の目玉が入っている事がショックで、食べる気力ゲージが0にまで落ちてしまった。








パ「そうか、、だが、安心しろ、ニンゲン！このパピルス様がとっておきのデザートを用意してやるぞ！」









そう言ってもらえるのは嬉しいけど、正直勘弁してほしい。



そのデザートにまで人の指やら目玉やらが入ってると思うと、想像しただけでも寒気がする。








ホ「おいおい、冷蔵庫にはスパゲッティの具材以外なんも入ってなかったぞ？デザートはまた今度、
な？」







パ「、、はっ！そうだった、オレ様とした事が、うっかり忘れていた！
ではニンゲン、パピルス様の特製デザートはまた次にしようではないか！」








A「うん、そうだね。パピルスさんの作ったデザート、食べてみたい。」






パピルスさんが純粋な笑顔でそう言うものだから、私は断る事が出来なかった。









ホ「それにしても兄弟、このスパゲッティ、いつもより美味いな。なんでだ？」








パ「それは勿論、ニンゲンと一緒に食べる用に作ったスパゲッティだからだ！
でも、ニンゲンは食欲がないみたいだけど、、」








ん〜、そう言われると少し罪悪感が。


人の目玉さえ入ってなければ食べてたんだけど。







、、今度パピルスさんに料理を作ってもらう時は、人間の具材を入れない様にやんわり言っておこう。

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