苦しくて辛い思い ページ4
次に来た場所は、裏路地、という言葉が最適かもしれない。薄暗い、人がほとんど近付かないであろう場所だった。
A「マーダーさん?どうしてあの2人を置いていってしまったんですか?」
私が問うと、
マ「あいつらが居ると面倒なんだよ。色々と。」
と、疲れたような返事が返ってきた。
面倒。それだけであの2人を置いていくのかな。それに、どうして私を連れきたのか、理由を知りたい。
A「ねぇ、私をここに__」
マ「あー、言いたい事は分かってる。お前、さっきの話聞いてたか?ホラーには聞こえてなかったみたいだが、、」
本当の事を言うと、聞いていた、だった。だけど、私は聞こえませんでした、と答えた。なんとなく。
マ「はぁ、それならいい。チッ、クッソ、あんの石油野郎、今度見つけたら殺.してやる、、」
怒る理由も分かる。マーダーさんにとっては知られたくない事実だったはずだから。
マ「、なぁ、A。」
あ、また名前で呼んでくれた。前は名前で呼んですらくれなかったのに。
A「はい、なんでしょうか?」
私は嬉しくて、少し弾んだ声で答えた。
マ「、、なんであいつらにはタメなのに俺には敬語なんだ?」
へぇ。そんな事聞いてくるなんて、意外だった。
A「う〜ん、マーダーさんって人間嫌いじゃないですか。だから、私が馴れ馴れしくするのは失礼かなって思ったんです。」
マ「確かに、俺はニンゲンの事が反吐が出るくらい嫌いだ。だけどお前は、」
A「私は違う?」
マーダーさんの言葉を引き取って、私は答えた。マーダーさんがなんとも言いにくそうにしていたからだ。
マ「ああ、まあ、そういう事だ。はは、なんでだろうな。お前も姿形は他の奴らと変わらないのに、」
思い出に耽っている様だ。だけど、その「思い出」がよくない思い出だという事だけは伝わってきた。マーダーさんの顔が曇っている、私にはそう見えたから。
マ「俺はあいつらを、兄弟でさえも殺.しちまったんだ、あの憎たらしいニンゲンを止めるためにッ、俺は、俺はこれで良かったのか、?分からない、毎日毎日罪悪感で押し潰されそうなんだ、」
消え入りそうな声で、苦しそうな表情で、マーダーさんは言った。
きっと、ずっと辛かったに違いない。私、大きな勘違いをしていたみたい。
ただ好きで虐.殺を繰り返しているのかと思ってた。間違いだったんだ。私が少しでも楽にしてあげなくちゃ。少しでも救わなくちゃ。それがきっと私の使命だから。
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星。(プロフ) - 紅奈虹夢さん» いや〜んありがとうございますんとにモチベ上がります🥹💙ネイル!可愛いですよねぇ、絵師様の力量がカンストしてます…… (2023年2月22日 19時) (レス) id: c3d82bdf08 (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢(プロフ) - 一気読みしました。面白い、、、、、ホラーが可愛いネイルかっこいい (2023年2月20日 13時) (レス) @page50 id: 57d6b15c0e (このIDを非表示/違反報告)
星。(プロフ) - J mikanさん» ああああみかんさん!?!?!?!?!?!?!?やったああああ戻ってらっしゃったんですね!?!?!?!? (2023年2月4日 14時) (レス) id: 0ddcbb227a (このIDを非表示/違反報告)
星。(プロフ) - 餅丸。さん» 可愛い闇えゆしかかけなくて、、、、しょうがないじゃないみんな可愛いホラたやみたいでしょ、、、 (2023年2月4日 14時) (レス) id: 0ddcbb227a (このIDを非表示/違反報告)
J mikan - あれ、?僕がちょっと詰んでた間になんかパート2にすすんでらっしゃるのですg((((殴 (2023年2月1日 17時) (レス) id: aeb55dd106 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星。 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/meiri0509/
作成日時:2022年12月21日 19時