目が覚めたらauが居た件につきまして。2

誰？ ページ16

underswap。このauはかなり有名なので、あまり詳しくない私もこれくらいは知っていた。モンスターたちの立場が逆転したとかなんとか。そういう感じだった気がする。

A「underswapかあ。聞いたことはあるよ。でも、なんでunderswapの世界に来たの？」

ホラーは、よくぞ聞いてくれました！と言わんばかりにうきうきしながら理由を話し始めた。

ホ「あのな、あのな、ここで売ってるタコスがちょーうめぇんだよ！だからな、いつもここで調達してんだ！タコス！」

いいところって、なんだと思ったけど、、やっぱり食べ物目当てかい。

A「へえ、ホラーがそこまで言うならきっと美味しい所なんだろうね。＿＿＿それで、タコスを買うのはいいけど、、お金は？」

ホ「金？んー、キラーから貰った記憶はあるが、、ま、いいだろ！」

よくない。絶対によくない。私、忘れてた。ホラーも闇auなんだから、小悪党な事するのは当たり前なんだよね。でも私はそういうの許せない主義だから、どうにかして払わせないと。

A「駄目、絶対に払って。絶対にね。」

少し圧をかけて、ホラーに詰め寄った。声のトーンも落としたつもり。お願いだからちょっとでも効いて。

ホ「うおっ、、わ、分かったよ、、」

あ、思ったより効いちゃったみたい。私、今そんなに怖かったかな。ごめん。

A「うん、約束して。お金は絶対に払う事。さ、行こうか。」

ホ「お前、またソウルレス野郎みたいになってるぞ、、んじゃ、俺に着いてこい。こっから近いし、すぐ着くはずだ。」

私達は、それから約5分くらいだろう。徒歩で歩き続けた。
道中で人に見つかっても大丈夫なのかとホラーに聞くと、

ホ「あいつら馬鹿だから見つかっても何とかなるんだよ。だから大丈夫だ。」

とのんきな返事がきた。どんだけ楽観的なんだ。

ホ「お、あれだよ、あれ。着いたぞ。」

ホラーが指さした場所は、夏祭りにある屋台のような、小柄なお店が建っていた。
かなり目に悪いレインボーな色をしている。

ホ「お、今日はあんまニンゲン並んでねぇな！ラッキーだ。早く行こうぜ。」

そう言って、私の右腕をぐいっと引いてきた。いくらなんでも強引すぎる。
ホラーはタコスのお店に着くなり、レジの前に立っている店員さんにぶっきらぼうにこう聞いていた。

ホ「おい、この店のタコス＿＿＿チｯ、テメェかよ。」

誰だ？ホラーの後ろにいるから顔が良く見えない。

？「それはこっちの台詞だ。アンタ、ここに何しに来た？」

最悪な出会い→←出かけ場所の”名前“は/誤字修正

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