目が覚めたらauが居た件につきまして。2

地雷を踏んだ？ ページ13

A「本当だよ。でも、どこに行くの？」

ホ「へへ、それは着いてからのお楽しみってやつだな。」

意味ありげにニヤッと笑い、ホラーは椅子から立ち上がった。多分、すぐ行くんだろう。私も準備しなくちゃ。

A「へぇ、楽しみだね。でも、パピルスさんに言わなくて＿＿＿わっ。」

私も立ち上がりながら言うと、突然私の視界が揺らぎ、何かに引っ張られる感覚があった。




一瞬、何が起こったのが理解ができず気が動転しかけたが、冷静に考えて見ると案外簡単な事だった。

ホラーが私の襟元を引っ掴み、強引に手繰り寄せたのだ。それで、私の目の前にホラーが映っている意味も説明できる。

A「びっくりした。もうちょっと優しくしてよ。」

落ち着き払ってそう言うと、ホラーの顔は何故か不満気だった。

ホ「ったく、お前には恥ってもんが無いのか？」

A「恥？どういう事？」

ホ「ホントに鈍感だな、、ちったぁ頭使え。俺は男だぞ？普通の女ならいかがわしい事かなんかされるんじゃねぇかって思考するもんだけどな。」

そう説教まがいな事を言われてしまった。きっと私の事考えてくれてるんだろうな。
ていうか、クロスにも大体おんなじ事言われて説教されちゃったんだよな。私、本当に学んでない。

でも、これだけは多分直せない癖だし、それに、


A「ホラーは大事な友達だから信用してる。だから、大丈夫だと思ったんだよ。」

言った後に気付いた。これ、相手にとっては嬉しいことでもある。でも一歩間違えたら＿＿＿＿＿




大きな地雷だ。

もし相手が私の事を恋愛対象として見ていたら？私の言った言葉は相手を大いに傷付ける事になる。

相手の恋がその瞬間砕け散った事になる。




まずい。お願いだから私の事を恋愛対象として見ていないでくれ。いや、大丈夫なはず。なんせ昨日出会ったばかりなんだ。そんなすぐに恋愛対象として見ることはないだろう。お願い、そうであってほしい。

ホ「、、そうか。分かった。」

私は、さっきので盛大なフラグを立ててしまったのかもしれない。
だって、だってだよ、ホラーの表情から察するに、、


絶対私の事恋愛対象として見てたよね、これ、、

私、こういうのには鈍感なんだけど、これは流石に気付かざるを得ないよ。

だって、めっちゃ

「悲しい」

って顔に書いてるんだもん。それもでかでかと。
ねぇ、貴方はどうしてそんなに嘘をつくのが下手なの？私にバレてもしょうがないよ。

罪悪感が凄いよ。ホラー。

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