川を流れていたら妖怪になってました。【文スト】【太宰治】【ぬらりひょんの孫】

旧鼠の罠。4 ページ26

太宰『異能力ー…【人間失格】』

旧鼠の下っ端に触れる。

「ぐ、あ…あああああ…!!!」

すると下っ端は叫びながら消えた。

カナ「…え、え!?」

太宰『矢っ張り…此方ではこう云う力になってしまうんだね…』

ゆら「太宰さん今の何や!?どうやって妖怪を滅したん!?」

太宰『…滅する？そうか…陰陽師寄りの力なのか…』

ゆら「答えて!!!」

太宰『ゆらちゃんは何をそんなにムキになってるん…』

「な、なんだありゃあ!!!」

カナ「よ、妖怪がいっぱい…っ」

太宰『…。』

やっとか…

全く…遅すぎだね。

その後はすぐにリクオ君達が旧鼠達を倒し

捕まっていた私達は解放された。

ゆら「ま、待て!」

リクオ「？」

ゆら「お前が妖怪の主か!!!」

リクオ「…」

ゆら「お前を倒しに来たんや！次に会う時は絶対…倒す!!!」

リクオ「ふぅん…せいぜい気を付けてかえれよ。」

ゆら「…っ」

そう云って奴良組の皆は一足先に帰ってしまった。

太宰『じゃあ帰ろうか二人とも。』

カナ「Aちゃんは病院が先だよ！」

太宰『大丈夫大丈夫。私もだけど君達も取り敢えず家に帰らなきゃ…親が心配してるよ？多分。』

ゆら「…太宰さん…」

太宰『なぁに？』

ゆら「今日は…ほんまにありがとう!!!」

太宰『…へ？』

ゆら「正直太宰さんが居らんかったら私達は食べられとった…私の修行不足のせいや…」

太宰『い、いやいやいやいやいや…私のおかげじゃないよあの妖怪達のおかげでしょ』

カナ「で、でもAちゃんも凄かったよ！」

太宰『元はと云えば最初から私がああしていれば良かったんだ…２人に怖い思いをさせてしまって…』

ゆら「…私もや…ごめんなさい…」

カナ「で、でも皆生きてたんだからいいじゃん！ほら帰ろう？」

太宰『そうだね…』

ー翌日の奴良組本家ー

太宰『…これは…見事に…』

右目に包帯、左頬にガーゼ…

マフィアの頃の私と包帯の位置が同じ…

太宰『…中也に見られたら笑われちゃうなぁ…』

氷麗「ちょっ!?太宰さんその怪我で学校に行くつもりですか!!!」

太宰『えー…駄目？』

氷麗「駄目に決まってるじゃないですか！部屋に戻ってください!!!」

太宰『はぁい…』

毛倡妓「あ、太宰さん今日って暇？」

太宰『うん。』

毛倡妓「少し若見ておいて貰っていいかしら」

太宰『リクオ君？如何かしたの？』

毛倡妓「熱出したのよ。」

太宰『…はい？』

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