第四十二話 ページ43
そんな思いからやってきたランク戦会場には佐鳥を除いた嵐山隊、米屋と小寺、双葉などA級隊員も見にきていたのでこの試合の注目度が高いことがよくわかった。見にきているA級はほとんど俺と同じ理由できたのだろう。
こんな感じで周りを観察している間にステージが決定された。市街地Cだそうだ。市街地Cは高低差が特徴の狙撃手に有利なマップだ。狙撃手部隊の荒船隊がいるのにここを選ぶと言うことは何か作戦があるということだろう。風間さんが見込んだメガネくんの頭脳、しっかりと見せつけてほしい。
そして始まったランク戦。最初は転送位置が良く、狙撃手有利な地形ということで荒船隊が有利に進んでいく。まあ、ここまでは誰でも予想できるだろう。この後はどう動くのか、それを考えていたら今までのボーダーではあり得ない威力の弾が発射された。前は小さな画面で見ていたためあまり感じなかったから、大きなモニターで見るとわかる。威力えぐい。アステロイドでもやばかったけどアイビスもやばい。あの子だけでもう勝てるだろ。あれ当たって防げる人いる?あれがブラックトリガーを使わない素のトリオンだと思うとこれからが怖すぎる。でもこれからもっと技術身につけて戦闘慣れすれば遠征に連れてくのもいいかもしれない。遠征艇に乗るだけで利益だろうし。今度忍田さんにいってみよー。
と、思っているうちに荒船が孤月を抜いていた。そして少し離れたところに穂刈が待機していた。どうやら空閑は2人で連携して倒すらしい。
流石に空閑も耐久性の弱いスコーピオンで2人の相手をするのはきついようで押され始めていた。
しかし、諏訪隊の乱入により穂刈が抜けると空閑が荒船にグラスホッパーを踏ませ、両足を切った……いや、発想力やば。荒船のトリオンがどんどん漏れていく。あの状態なら緊急脱出するのも時間の問題だろう。どんまい、荒船。これは相手が悪かった
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作者名:くさったたまご | 作成日時:2022年9月5日 6時