【文スト】あの電子音に文豪達を。【ボカロ】

~六時間目~ 過去の時間 ページ45

今から4年前に遡る…

中也君の兄…。文也。

その子は私の同級生であり、私の数少ない、字の通りの心友だった。

その子を含め、私達が海へ出掛けた時のこと。

文也は海に溺れ、死んだ。

私は文也が海に溺れたと知った時、即座に海へと飛び込んだ。

不意に、私の目に文也の後ろ姿を錯覚した。

私はなんとか文也を捕まえ、急いで病院に搬送させたが…。手遅れだった。

その事に気付かず…。

中「お兄ちゃん！！お兄ちゃん！！お兄ちゃん！！！！！！」

私に縋り付き、泣き叫ぶ幼い頃の中也君を今でも鮮明に覚えている。

君のその笑った顔が、文也君と重なって見える。

嗚呼。

太「私がもっと早くに助けていれば…！」

そんな事を考えるたびに、涙が溢れてくるんだ。

中「…。」

中「(俺は…。お前のそう言うところが、







大っ嫌いだ。)」

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