【文スト】あの電子音に文豪達を。【ボカロ】

~第二話~初めての優しさ ページ33

〜少女 side〜

少女「鼠はなんで嫌われるのでしょう？」

彼らは笑って、「汚いからだろう。」と言った。

少年「それなら、答えて。

目の見えない私の為に。」

ふと、そんな声が聞こえた。

少年「見て見ぬふりに理不尽な差別。

それって鼠とどっちが汚い？」

後ずさる彼らに続けて君は言うんだ。

少年「二度とするな！」

嬉しいのに何故でしょうか。

だって、涙がほら。やっぱり溢れてくるのです。

もしも、なりたいものになれるなら、

貴方の前では、普通の女の子に成りたい。

そう想ふほどに胸が苦しい。

苦しくて苦しくてたまらないのです。

嗚呼。誰か、どうか、どうか教えてください。

《どうして私は私なのですか？》

~第二話~《少年side》少女との出会い→←~第一話~醜い少女のたった一つの願い

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