Story.30 ページ33
麻里「Aはスイーツを作る練習をし始めたら、なんでもすぐできるよう
になってしまう。当時Aは小学生だったから、抜かされるのは嫌だと思
っていたわ。それでスイーツを作るのが楽しくなくなってしまった時期があ
ったのよ。」
「麻里ちゃんにもそんな時期があったんだ…。」
麻里「ええ。けど、そんなとき、アンリ先生が叱ってくださったの。『麻里は麻里、Aは
Aだ。抜かされたくないのならもっと努力をすればいい』と。」
A「…。」
麻里「だからAももっと努力をして、それでも抜かされてしまったら仕方がないじゃない。」
A「でも、抜かされたくない!私は今でも努力をたくさんしてる!それに、約束したの!」
麻里「約束?」
A「あっ、ごめん、なんでもない。今のは忘れて。じゃあ、練習があるから戻るね。」
決めた。
気持ちの整理がつくまで、いちごちゃんとは距離を置こう。
それが正しいのかはわからない。
けど、そうでもしないと気持ちの整理が付かなそうだから…。
.
.
練習しに行こう。
いちごちゃんがいなければいいんだけど…。
ガチャ
「あっ、スイーツ王子!」
樫野「七海か。」
「みんなも練習?」
安藤「うん。」
花房「それよりも、僕たちからAちゃんにお願いがあるんだ。」
「なに?」
樫野「単刀直入に言う。今年のケーキグランプリ、俺たちとチームを組まないか?」
「えっ?」
安藤「七海さんとなら優勝も狙えると思ったんだ。」
花房「ダメならダメでいいよ。」
「ごめんなさい。スイーツ王子たちとはチームを組めない。」
樫野「…天王寺会長と組むのか?」
「ううん。私、今年のケーキグランプリには出ない。理由はそのうちわかるよ。それに、3人には
もっとチームを組んだほうがいい人がいるでしょ?じゃあ、この話は終わりね。」
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マナ(プロフ) - 質問いいですか? (2020年12月18日 10時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひーちゃん | 作成日時:2017年10月31日 14時