スリール～笑顔～【夢色パティシエール】 (ページ30)

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Story.27 ページ30

バタンッ

いちご「Aちゃん！？」

「ルミちゃんたちから聞いた。中島さんたちにデザイン盗まれたって。私も協力するよ！」

安藤「えっ、でも、高等部の実習があるって…。」

「それは断った。それより、新しいデザインはあるの？」

いちご「…そうだ！もっと良いデザインがあるわ！」

花房「もっと良いデザイン？」

いちご「うん。デザインを変更しよう。」

安藤「変更？今から？」

樫野「どんなケーキだよ？」

いちご「時間がないから、作りながら説明するね。手伝って！」

樫野「大丈夫か？」

安藤「天野さんを信じるしかないな。」

花房「やるしかない。他に方法はないよ。」

「ほら、早く！間に合わなくなるよ！」

.

.

いちご「できた！」

樫野「時間がないぞ。」

安藤「急ごう！」

樫野「あれ？バスは？」

いちご「待っててくれなかったの？」

樫野「路線バスは1時間に1本だし…。」

花房「バスじゃ間に合わない。タクシーを呼んでみたら。」

安藤「ダメだ。通りにでるまで20分はかかる。」

樫野「車を持っている先生に頼めば。」

安藤「職員室まで行って帰ってくるのに30分はかかる。」

「大丈夫だよ。」

「「「「えっ？」」」」

「ここで待ってよう。絶対に間に合うから。」

かなこ「天野さ～ん！天野さ～ん！」

いちご「小泉さん？」

.

おじさん「しかし驚いたよ。いきなりヒッチハイクされて。

詳しいことはよくわからないけど、なんか必死なのは伝わったからさ。」

かなこ「すみません…。」

ルミ「まずい、もう12時や！」

いちご「もっと、とばせませんか？」

おじさん「おぉ、ok！制限速度いっぱいまでとばすよ！カーブが続くからつかまってな！」

樫野「危ない！気をつけろ！ケーキが潰れたらどうするんだよ、バカ！」

いちご「わかってるわよ！そんな言い方！」

あっ。

いちごちゃんと樫野くんいい感じ？

いちごちゃん顔赤いな。

応援しよっ。