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Story.8 ページ10

やっとついた!

「中等部の調理室と高等部の調理室ってけっこう離れてるもんなんだね。普段気に

したことなかった。」

ホイップ「確かに離れてるわね。電気が消えてるから誰もいなさそうね。」

「だね。まあ、一応みてみよう。」


コンコン


「失礼します。ってやっぱ誰もいないか。」

ホイップ「どうするの?」

「勝手に使うのはさすがにね?う〜ん、今日はいいや。」

ホイップ「そう。」

「そのかわり明日早く起きて練習するよ。帰ろ?」



海堂「あれ、Aちゃん?こんなところでなにしてるの?」


「あっ、留衣くん!?」

アマンド「ホイップ様!お、お久しぶりです!」

ホイップ「久しぶりね、アマンド。」

海堂「それでなにしてたの?」

「中等部の調理室にいる人がいて、その人すっごく真剣だったから邪魔したくないなって思って

…。それで高等部の調理室に来てみた。」

海堂「なるほど。すぐにでも使わせてあげたいんだけど、麻里姫に許可をとらないとな。僕が聞い

てこようか?」

「あ〜、やっぱりいいや。留衣くんも練習があるでしょ?じゃあ、また今度!行こ、ホイップ?」

ホイップ「えっ、ええ。」

海堂「あっ、待って!」

「えっ?」

海堂「Aちゃんは麻里姫から聞いた?ケーキグランプリのこと。」

「聞いたけど…。」

海堂「僕はさっき聞いてまだびっくりしてる。麻里姫、今までケーキグランプリに興味すら示さな

かったから。Aちゃんは?出場するの?」

「私はまだ迷ってる。」

海堂「そっか。でも、僕は出場するべきだと思うよ。」

「えっ?」

海堂「パティシエ界は実績がないとダメだ。どんなに実力があっても、実績がないと相手にすらし

てもらえないことも多い。Aちゃんは実力があるから、勿体無いよ。」

「そうね。留衣の言う通りよ。今までコンテストに出場したこと、一度もないでしょう。挑戦して

みたら?アマンドもそう思うわよね?」

アマンド「は、はい!ぼ、僕もホイップ様と同意見です!」

「…私もそう思ってる。ただ、怖いの。」

「「「えっ?」」」


「私、アンリ先生の一番弟子って一応言われてるでしょ?だから、もし優勝や入賞できなかったら

アンリ先生の顔に泥を塗ってしまうんじゃないか、ものすごく恥をかくんじゃないかって思っちゃ

うの。でも、それってただ逃げてるだけなんだよね。」


海堂「Aちゃん…。」

「…もう少し考えてみる。じゃあ、また今度。」

海堂「あっ、うん。」

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マナ(プロフ) - 質問いいですか? (2020年12月18日 10時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひーちゃん | 作成日時:2017年10月31日 14時

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