コッチ向いてダーリン！ (ページ8)

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「さ、食え。」

福田が頬杖をついて、テーブルいっぱいに並べられた料理を私に進めた

「…い、意味わかんない」

「悪いと思ってんだぞ、お詫びだ」

な、なんだコイツ…

どういう風の吹き回し？

貼り付けたような笑顔にゾワゾワとする

「ホラ、食わないのか？」

「も、目的が分かりません…」

食べたい…

食べたい…お腹空いた…本来なら香織とオシャレなカフェ飯食べてたのに～！！！

どうしてファミレスでテーブルいっぱいの料理を見つめる拷問受けてんの私…

「…も、もしや、口止めですか？」

「え？」

「あの、ホラ…私出くわしちゃったじゃないですか…あの現場に…」

プライドが高そうな福田にもう一度あのことをオブラートに包まずいうのは気が引ける

「…あぁ、アレな。まぁ、そういう事、ホラ食え」

「…でも、私言いませんよ。口止めしなくたって…」

「ゴチャゴチャ言わないでよ、頼んじゃったのは仕方がないし…」

私が少し吃ると、見兼ねたのか正面にいる福田は私の口にパフェを突っ込んだ

「ん、んぐ！」

「パフェ、溶けちゃうだろ？」

美味しい…

ストロベリーのアイスが口の中でドロリと溶けた

「おいひぃ…」

「うん。だったらもっと食え」

スプーンを手渡される

「でも、食べきれないよ」

「1人で食わせるとは言ってない。」

「…あっそ、」

なんなんだマジで…
福田佑亮…本当にわかんない