花魁道中 ページ3
妓楼を出て
下男・禿・新造達を引き連れて、妖艶な雰囲気を漂わせ、ゆっくりと歩けば次第に人が集まってくる。
真紅の着物に刺繍が施された金の帯。しっかりと結われた黒で艶めいた髪に、金銀の美しい
ぞろぞろと人を引き連れて歩くととても目立つ。
サービスかのように微笑めば、男達は私に釘付けになる。これも慣れたものだ。
しばらく歩くと揚屋に着いた。
顔見知りの男がひょこっと顔を出す。
天元「よォ、今日も派手でいいな!」
A「宇髄さま、3度目のお迎えありがとうござりんす。」
天元「今日は喋ってくれるのか」
A「この度わっちらは馴染みとなりんした。もちろん愛させていただきんす。」
天元「そりゃあ良い!ならば派手に妓楼に向かうとしよう」
A「はい、向かいんしょう。」
ほんと何度見ても整った顔立ちだなぁ、
そんなことを思いながら妓楼に向かった。
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下男・・・下働きの男性。
わっち・・・花魁の一人称。私のこと。
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ジュナ(プロフ) - このお話とても好きです。遊郭での専門用語や花魁の話し方、解説もわかりやすくて、勉強になります。私もいつか遊郭でのお話を書いてみたいと思っておりますので、参考させて頂ければと思っております。次の更新心からお待ちしております。 (2020年12月9日 18時) (レス) id: cf5b081365 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hinata | 作成日時:2020年4月12日 22時