最後の思い出 ページ10
宏光「昨日どうしたの?」
びっくりしたんだけどって笑いながら
言うヒロ。
「ちょっとね、用事があって...」
幼馴染に、ヒロに、
嘘なんかついたの初めてで
言いながらどんどん気持ちが下がっていく。
「ねぇ今日暇でしょ?」
苦しながらに出した話題。
宏光「暇だけど...」
「じゃあ3人で星見に行こうよ‼」
じゃあ決まりってなって
その夜に行くことになった。
宏光「おまえ、そんな薄着でいいのかよ!?」
タマ「ヒロは逆に厚すぎない?笑」
「だね。雪だるま見たいー」
宏光「うっせ。俺はこれでいーの。」
なんてたわいもない会話をしながら
丘の上から空を見上げた。
息をのむほど綺麗で。
自然とヒロとタマの手を握りしめた。
2人ともギュって握り返してくれて
絶対私たちは無敵だって思った 。
「ねー。私たちずっと一緒にいれるかな?」
宏光「当たり前だろ。」
裕太「だってー...
宏光&裕太「「俺ら無敵だし?」」
私はもう一度手を強く握りしめる。
「そうだね‼」
涙でぐちゃぐちゃなことなんか気にせず
笑顔でそう言った。
この場所が
3人で行った最後の場所だったなんて
その時は考えもしなかった。
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作者名:ひなた | 作成日時:2019年1月1日 23時