決意 ページ42
「私、あの場所に行ってみようと思う。」
公園の周りを歩きながら口を開いた。
あの場所っていうのは私たちにとっての
約束の場所。
自然と歩幅が小さくなり
周りの景色がゆっくりと過ぎていく。
裕太「大丈夫なの...?」
「うん。今ならなんだって出来る気がする」
大丈夫。
大きくうなずきタマの方を見る。
なんとも言えないような
気持ちがぶわって胸いっぱいに広がった。
裕太「そっか。頑張れA。 」
力強く見つめる彼のその目に
少しだけ勇気をもらって
「ありがと!」
笑顔でそう言った。
桜の蕾がちらりと見えて
少しだけ春風が吹いた気がした。
ベッドに入る直前
部屋にバイブ音が響いた。
こんな夜遅くに... と思い
表示を見るとタマからで。
タマからなんてめずらしいな。
不思議に思いながら通話口を耳に近づけた。
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作者名:ひなた | 作成日時:2019年1月1日 23時