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信じる強さ ページ38

走っていったタマは




希望に満ちていて







今のタマならきっと大丈夫。





直感的にそう思った。
















相手のボールをカットし



素早いディフェンスでコートを駆けてゆく。







1人目、2人目、3人目。





次々に交わして






そして思いっきり足を振り上げたと同時に






ゴールネットが揺れた。









信じてた。






信じてたけど本当に決めちゃうなんて。








タマすごい。








仲間たちに埋もれて笑っている彼。









今までにないくらい嬉しそうで







来てよかったって思った。










そんな目でタマを追っていると



彼がこちらを向いた。






目があってクシャって笑う。









「...?、あ、り、が、と、う...?」






口パクでそう言って彼はまたクシャって笑う。









本当に来てよかったよタマ。








コートの中で堂々とプレーする姿に








すごく感動して






なんか心が温かくなった。





















冬なのに太陽の光が優しい。

















ヒロ。





今の私ならなんだって乗り越えられそう。














ヒロは私に強さをくれた。
















これから先何回もくじけると思う。










でも貴方がくれたその強さで










きっと何回でも乗り越えられる。









そう思えたのはタマのおかげ。







ヒロ。






私は独りじゃないよ?

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作者名:ひなた | 作成日時:2019年1月1日 23時

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