試合開始 ページ37
電車を降り会場へ向かう。
会場の前に看板がたっていた。
ん?
県大会の決勝戦...?
タマそんなにサッカー上手だっけ?
決勝戦って、やっぱタマすごい。
スタジアムに入ると
一気に開けた視界。
「ひっろ、、」
こんな中でサッカーやるんだ。
公園の中で3人でやってた頃と
全然違う。
努力家な彼だから
今日の活躍見せたかったんだな。
ピーっとホイッスルと共に始まった試合。
観る前にタマからメールが来て
A1番前の席に座っててよ?
Aちっこいから観えないからね笑
あいつムカつく。
あとで懲らしめてやろうって決めて
そこは素直に1番前の席に座った。
今やばい感じじゃない?
電光掲示板を見ると
前半に相手チームに2点も決められてて
タマたちのチームの顔も
やばいって緊迫感がはしっていた。
後半が始まったものの
ミスが目立って。
相手チームがボールを持ってる時間も多くなった。
タマ。
あんたそこで終わるような人間じゃないでしょう?
「タマーっ‼‼
そのままでいいの?ここで終わっていいの?」
いつのまにか立って叫んでいた。
びくって肩を震わせた彼は
私を捉える。
何かに気づいたような顔をした彼は
ボールにめがけ走っていった。
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作者名:ひなた | 作成日時:2019年1月1日 23時