彼の優しさ ページ32
裕太「ほんと、A俺に心配かけすぎだよ。
どんだけここ3日間心配したと思ってるの?」
ゆっくり喋り始めた彼。
ふと考える顔になって
裕太「いや、俺だけじゃないな...加奈ちゃんも
そしてAのお母さん達も。」
私の肩に手を置いたままタマは話を続ける。
裕太「だからね、Aの周りにはAの
こと心配してくれる人が、こんなにいるんだから
.....頼っていいんだよ?」
いつのまにか私の頬に涙がつたっていた。
でも、拭こうと思わなくて。
裕太「どうせAの事だから心配かけまいと
してたと思うけど...
裕太「Aのことなら1ミリも苦に思わないよ」
そう優しく呟いて彼は微笑んだ。
「ウッ....っ、、ふ...っ」
「ありが...と...っ」
そう呟くと彼はもう一度微笑んだ。
帰り道もずっと手を繋いだままだった。
お互い喋る内容もなくて
気まずい時間が過ぎていく。
するとタマが急に口を開いた。
裕太「気づいてあげられなくてごめん。」
「...そんなことないよ」
裕太「あのさ、、」
タマが静かに目を伏せた。
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作者名:ひなた | 作成日時:2019年1月1日 23時