異変 ページ26
異変を感じたのはこの頃だった。
久しぶりに登校しても誰からも歓迎されなくて
みんな見て見ぬ振り。
冷たい教室に思わず身震いする。
あれ...?
心に靄がかかるのを気にしながら
席に座った。
久しぶりに会ったんだから
声かけてくれてもいいじゃないか。
そんなこと思いながら
教科書に目を移した。
やっぱり異変は本当だった。
休み時間になっても誰も声をかけてくれなくて
猛烈に寂しくなる。
「えっ、あの...久しぶり‼」
近くにいた3人組の子たちに話しかけた。
でも、思ってた反応と違うくて
ギロっと睨んできたと思ったら
友人「こっちみてくんじゃねーよ」
彼女から出た言葉は
耳を塞ぎたくなるようなものだった。
あまりの出来事に体が動かない。
きっと棒のように突っ立ってる私に
友人「いつも宏光の隣歩いてさ
ほんと何様なの??」
友人「言っとくけど、みんな
あんたなんか帰ってきてほしくないって。」
なに言ってるのこの人...?
怖くて怖くて
涙すら出なかった。
だれか助けて
周りを見渡すも
冷たい視線が私を突き刺す。
私は独りだった。
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作者名:ひなた | 作成日時:2019年1月1日 23時