止まらない涙 ページ12
ヒロがいなくなった。
そう実感するのに
しばらく時間がかかった。
「...ッ..ウッ...ヒッ..ク...ッ」
あぁ、ヒロいなくなったんだって
感じた途端
溢れ出した涙。
止めることは出来なかった。
物がないせいか
乾いた鳴き声が部屋に
響き渡る。
ただただずっと
タマが私の肩を抱いてくれていて
その手から伝わる温もりに
頼るしかなかった。
どのくらいの時間泣き続けたのか分からない。
裕太「...とりあえず、俺の家いく？」
その声でもう2時間もその場にいたことに気づく。
どうやってタマの家に来たのか記憶すらなくて
自分が何をすればいいかも分からなかった。
力も出なくてそこにあった椅子に座った。
でもやっぱり涙はとまらず
ずっと頬を伝ったまま。
泣きながら私の頭に
疑問が浮かぶ。
ヒロはどこ行ったの？
そしてなんでヒロはいなくなったの？
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作者名：ひなた | 作成日時：2019年1月1日 23時
