溶けそう３７ ページ38
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「………うまくなってる」
ふぅ、1週間頑張った甲斐があった、これならコンクールに全然間に合う
『ありがとうございます。めちゃくちゃ頑張りました…！！』
性格があれでも世界的な音楽家に褒められると嬉しいもんだ。ふぅ、モーツァルトもちゃんと調べれば仲良くなれるんだな。
「お前、やればできんじゃん。」
………そんなふうに笑うんだ。そっちの方が素敵なのにな
『先輩は笑ってる方が良いですよ。』
なんて言ったら顔を赤くしてしまった。怒らせてしまっただろうか、なんとも短気な………
ま、いいか。今回のコンクールが終わったら先輩もウィーンに帰るだろう。
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「三木尚也？なんでまたそんな有名人が国内のコンクールに？」
「さあね。しかも伴奏者、波多野Aじゃん。」
「コンクールに波多野さん持ってくるあたりコンクール優勝が目当てじゃなさそうよね。」
コンクールに来ちまった、Aが伴奏するから。どこもかしこも話題が三木ってやつとAだ。
Aはなにか大きな舞台があると、あまり会う時間が少なくなるからAを見るのは久しぶりだ。メールや電話でやり取りしてる限りAが元気そうだからいいのだが。
19番 三木尚也さん
アナウンスが入る。周りの空気が一瞬で変わる。
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わぁ〜！！！と歓声が上がる。みんな三木尚也とAに釘付けだ。
「三木尚也すごくない！？ってか波多野Aも上手になった！」
「あの二人やばいな、息ぴったりすぎだろ」
「もう優勝は決まってんじゃない？この人でしょ」
焦る。またAが遠くへ行ってしまいそうでとても焦る。確かに三木はすごかった、クラシックに疎い俺でも他の奴らとはレベルが違うとすぐに分かる。
問題はAだ。彼女が、俺の知らない彼女になっていた。あんなA見たことない。俺に見せたこと無かった。
俺はロビーに出る。Aに一刻も早く会いたい。
『あ！一郎くん！』
声をかけてきたのはAからだった。その姿は俺の知ってるAそのものでものすごく安心した。
『一郎くん見に来てくれたの？ありが...と...って、どうしたの？急に抱きついてきて。』
俺は知らぬ間にAを抱きしめてた。可愛い可愛い俺のA。どこにも行かないで欲しい。なんて俺が言える資格なんてないけど。
「っ、すまん。感動してつい。」
Aはお茶買ってくると言って外へ行った。
「ふぅん、君が波多野Aの彼氏？独占欲強いと彼女に嫌われちゃうよ？」
「...三木尚也か」
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TPOKOZE(プロフ) - コメント失礼致しますー！いつも素敵な作品読ませていただいております。リクエストなのですが、怪我しやすい彼女と少し過保護な左馬刻とか見たいですね。ですがヤン デレ一郎も捨てがたいです…。応援してます、頑張ってくださいませ。 (2020年5月9日 0時) (
レス) id: e2907a757a (このIDを非表示/違反報告)
ニケ(プロフ) - とても面白かったです！2人とも可愛くて良い人すぎて…是非続編が見てみたいと思いました！完結おめでとうございます！ありがとうございました！ (2020年4月30日 18時) (レス) id: e4acd479d7 (このIDを非表示/違反報告)
ひなまる(プロフ) - とってもよかったです~！！次の作品なんですけど…個人的に山田一郎のヤンデレ見たいです…（趣味バレ） (2020年1月1日 20時) (レス) id: ac87c1ae08 (このIDを非表示/違反報告)
鈴松しおん@誤字り姫@受験fuc○(プロフ) - どうしてこの小説に出会ったか…?それはもう運命ですね←…っていうのは置いておいて、ヒプマイの小説漁ってたら主さんの左馬刻様の小説に出会ってここまで来た感じです!…あれ、結構主さんのファンやんけ私(( (2019年12月1日 21時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
Hili~！(プロフ) - 橙咲智歌さん» 本当ですね……よく見て見たら関連作品ランキング1位でした、トホホ……嬉しいですありがとうございます（ ; _ ; ） (2019年12月1日 17時) (レス) id: 597be4db05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひぃ〜 x他1人 | 作成日時：2019年10月19日 10時
