壱 義姉妹の審神者、新たな本丸へ行く ページ2
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＿ある日・時の政府
「Aさん！！」
誰かに名前を呼ばれ、私と霞は足を止めた
「私に、何か用で？」
「この前、Aさんたちが新しく本丸へ配属されることが決定されたでしょ？」
「ああ、あの時のことですね...何か問題が？」
「それが...貴方たちが配属される本丸、元居た審神者が色々とやらかしたみたいで...」
「...俗に言うブラック本丸ですか...」
ブラック本丸
刀剣男士たちへの身体的・精神的暴力
一振りの刀を手に入れるため古参、新参関係なく刀解
前に書類で見た通りならば私たちが行く場所は刀剣男士も本丸も酷い状況であろう。
それに加え元ブラック本丸の刀剣男士たちは審神者を嫌うと聞いたことがある。
もし本当にそうであれば私や霞た傷を負う可能性が有る。
...それでも、
「貴方が嫌なようであれば配属先を変更できるけど...」
「いえ、そこに傷ついた刀剣男士が居るのに、断る理由など有りません」
私が審神者になったのは、傷ついた刀剣男士や改変されるかもしれない歴史を守るため。
だから...
「絶対に行きます」
「...貴方なら、そう言ってくれると思っていたわ。」
「これ、その本丸の資料ね。...色々大変だと思うけど、頑張って。」
「...有難うございます」
資料を貰い、去って行く相手に小さく会釈をした時隣で黙っていた霞が喋り出した。
「ねぇお姉ちゃん、本当に行くの？」
「当たり前でしょ？...それに、傷ついた刀剣男士を放っておく訳には行かない。」
「お姉ちゃんがそう言うなら僕は何も言わないけどさ...絶対何か巻き込まれるよ？」
「巻き込まれたら、相手を返り討ちにするだけでしょ？」
「ふふ...そうだね」
「じゃあ、準備しましょうか。出来るだけ早く行きたいしね。」
「りょーかい！！」
＿数時間後・政府、転移ゲート
「霞、準備は出来た？」
「ばっちり！！」
「お姉ちゃんこそ、忘れ物は無い？」
「ええ。大丈夫よ。」
「じゃあ、早く行こ！！」
「えぇ。政府所所属審神者・水無月A及び水無月霞」
「武蔵国所属・＿＿＿＿本丸、本丸引き継ぎのため、」
「転移する」
瞬間、私たちを眩しい光が包み込む。
その光の眩しさに思わず目を瞑り、再び開くと。
そこには想像の十数倍、酷い状況の本丸があった。
「予想はしていたけど、まさかここ迄とは...」
「うわ、血だらけ...」
「...君たちは、新しい審神者かい？」
背後から誰かの声がした
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作者名：イズミ | 作成日時：2022年6月13日 17時
