ジェーロは花束を抱えた。 ページ4
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「 だから隠してても いずれバレるよって話ししたじゃん。ばーか。 」
「 至さんうざい...。うるさい...。」
「 あ”？それより、今まで隠してやったことに対しての礼でしょ。魔法のカードよろ。 」
はぁ、と溜め息を吐いて 場所は再び談話室。
さっきと違うのは隣に座ってるのが万里だってこと。
万里はさっきから口を尖らせて黙秘を決め込んでいる。
からころという音は 万里の歯と飴が当たる音。
心地良くて、居心地は悪くて。
「 ええ、ｯ。でも本当に信じられないなぁ。Aちゃんと万里くんが付き合ってるなんて...、いや！別に団員内恋愛は禁止しないよ？！ 」
「 監督落ち着いて、団員は全員男だから！！ 」
「 つづるんナイスツッコミ〜☆ 」
「 ... というか、本当にカップルってことは。ことはですよ？Aさんと万里くん、今までの全部嘘だったってことですか！？ 」
「 ... 紬の言ってる通り考えるト、今までのは演技って事になるネ。すごい演技力だヨ 」
「 そんな才能を秘めてたんですね…！すごいです！ 」
... 訂正。
ここより、心地いい居場所なんて早々無い。
MANKAIカンパニーのマネージャーであり、隣にいる此奴 __摂津万里の彼女。
このポジションを易々と譲る気は無いし、譲らない。
大好きなこの場所で、このひとの隣でずっと。
「 おい、 」
「 ん？なにむぐ！ 」
唇を合わせられて、万里の口の中で小さくなった飴を 口伝いに渡される。
初キスはレモン味、
初キスでは無いけれど、このキスは蜂蜜レモンの味がした。
「 ゆ、ゆゆゆゆ、幸くん！ 」
「 あーもー、椋はああいうの憧れるんじゃなかったの？」
「 み、見るとはずかしい、ｯ！！ 」
「 うっわ強烈、 」
「 恥ずかしいなぁ…。 」
みんながざわざわし出して、私は大きく口を開けた。
「 んぁぁぁあもーーー！！！だから人前でやめてって言ったじゃんクソ万里〜〜！！！ 」
「 あ”？誰がクソだって？このやろ、 」
... ま、楽しければいいかなぁ。
なんて自己完結したら、自然に笑みが浮かんで来て。
意味わからないくらい沢山笑った、日常が崩れる１日前だった。
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作者名：MinT・パンナコッタ・さやえんどう・すずめ・ひなた＊ x他4人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2017年6月1日 18時
