ジェーロは花束を抱えた。 ページ1
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「 お前ｯてさ〜？ 」
「 ... 何。 」
「 飴みたいだよな 」
「 どういうこと。 」
「 誰にでもベタベタするし、融けても離れなさそう。気持ちわりｨ 。」
「 死ね 」
... 口を開けば憎まれ口、目を合わせれば睨み合い。
それが MANKAIカンパニーのマネージャー南雲Aと、秋組リーダー摂津万里である。
春組、夏組、秋組はもちろん、最近結成された冬組でさえこの光景は見慣れてしまったようだ。
結成当初こそ間に入ってはいたが、最近は呆れながらも微笑ましく眺めることが多くなっている。
いやよいやよも好きのうち、ということだろう。
綺麗で顔のいい２人だ、未だなれないのは綺麗故の圧のみ。
何と無く持っていたスマホを掲げて、ぱしゃり。
「 ちょっと何撮ってんのよ一成！！ 」
「 撮んな！！ 」
... ほら、こんなところまで息ぴったり。
一周回って羨ましいくらいだ。
オレに向けられた視線をかわすようにひらひらと手を振る。
「 ごめんごめん〜！２人とも仲良く喧嘩してたからさぁ〜？ 」
「 仲良くないし！ 」
「 誰が仲良いかよこんなババアと！！ 」
「 はぁぁ？アンタより一歳年上なだけでしょぉ！？ 」
「 ババアは黙ってろ！ 」
「 クソガキウッッザ！！ 」
__ オレの口、頼むからジップロック並みに完全密封な感じで止まってくれ。
頼むから止まっておいてくれ。
喧嘩に油を注いだという感じになって、談話室にいるメンバー全員から非難の目を向けられた。
カントクちゃんですら そんな目で見てくるからオレの心が折れるのはもうすぐだろう。
マジで視線が冷たい。
... 元凶の２人は一切それに気付くことなく喧嘩を続けている。
ソファの上でゲームをしていた至さんが痺れを切らしたかのようにAちゃんに近付く。
耳元に口を寄せて、こしょこしょ。
その瞬間、Aちゃんは頬を赤く染めて至さんの胸元を叩いた。
エッ、どういう関係？カズナリミヨシめっちゃ気になっちゃうんだけど？？
「 んんｯ 、お見苦しいものお見せしました！お部屋帰ります。おやすみなさい。 」
「 チッ、俺も寝る。 」
２人は自分の部屋に帰って行ったらしい。
至さんは満足気にソファに座り込んで、隣にいるサクサクにガチャを回させているようだ。
ああ、何言ったんだろう気になるなぁ。
暫く１人がけのソファに座り込んで考えていると、
「 あ！ 」
と、カントクちゃんが声をあげた。
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作者名：MinT・パンナコッタ・さやえんどう・すずめ・ひなた＊ x他4人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2017年6月1日 18時
