12話 元仲間との再会 ページ14
A目線
〜酒場のテラス〜
『にしても、あのおじさん結構飲むなぁ〜。』
おかげで私もほろ酔い気分だわ(笑)
え？弾き手の方は大丈夫なのかって？
今は、別の人が弾いてくれてるから大丈夫だよ！
『にしても夜空って綺麗だなぁ。』
満月と星が沢山浮かぶ夜空を見て、ふと思った事だ。
我々国にいた時は、そんなに余裕も無かったからなぁ。
そして久々の自由にベリーも、龍神達と夜空で楽しく話しているようだ。
そう呑気に考えていると・・・
「・・・A。」
『えっ・・・兄さんとしんぺい神？』
宿で見かけた二人がそこに居た。
思わず距離をとってしまう。
あ、そういえば久々に名前で呼ばれたなぁ。
『どうしたの？もしかして私を殺しに来たの？それだけは、いくらなんでも勘弁だよ？』
「Aちゃん・・・ごめんね。」
『ヘッ？』
いきなり、しんぺい神が謝ってきた。
私は理解できず、目を白黒させる。
「あの後、オスマンのおかげでアリスが裏切り者だとわかったんや。」
『・・・』
「だからな、こんな事言うのもなんだけど、戻ってきて欲しいんや・・・。」
目に涙の膜を張った二人は、特に嘘をついている様子は無かった。
しかし、私はこの街にいる事で知ってしまったのだ。
“あんな外が見られない世界には戻りたくない。”
そう思ってしまったのだ。
裏切り者扱いされてから増えた書類や依頼。
それらに縛られ過ぎて、旅の楽しさをすっかり忘れていたのだ。
それをこの街で思い出したのだ。
『・・・ごめん、無理だよ。』
「・・・！ 裏切り者の件に関してはっ」
『違うの。もう決めたんだ。自分の道を進むって。』
「A・・・」
「Aちゃん・・・」
『・・・ねぇ、二人とも中に入りなよ。私も嬉しいからさ。』
私は、彼らにとって予想外の発言をした。
彼らは思わず困惑してしまう。
「えっ、でも・・・」
「それは・・・」
『はいはい！中に入った入った！もう過去は気にしないっ！！』
そう言って彼らの背中を後ろから押した。
その後、しんぺい神は沢山飲んで盛り上がって、兄さんは静かな所で演奏を聴いて過ごした。
元仲間との再会を果たした宴は、あっという間に終わった。
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クルカ(プロフ) - 有さん» そうなんですか！？凄く嬉しいです！！part3も投稿し始めたので、そちらも楽しみにしていて下さい！！ (2019年1月8日 0時) (
レス) id: 9c782127cb (このIDを非表示/違反報告)
有 - あのですね？私、何時も主人公に感情移入しちゃって、主人公と泣くことが多いんですよ。今回、客観的に見てても、泣ける小説は初めてです！（最高でしたわ。はぇぇ） (2019年1月7日 23時) (レス) id: 3b3f8a8c71 (このIDを非表示/違反報告)
ハク - 続編！もちろんよろしくお願いします〜楽しみにさせてもらいますね！ (2018年6月24日 16時) (レス) id: 19710dfa66 (このIDを非表示/違反報告)
クルカ(プロフ) - ハクさん» 閲覧ありがとうございます！もう少しで続編に行きそうなので、そちらでもよろしくお願いします！！ (2018年6月23日 22時) (レス) id: 9c782127cb (このIDを非表示/違反報告)
ハク - 初めまして！ハクと申します。いいっすね^~続きが楽しみです、これからも頑張って下さいね(*´ω｀*) (2018年6月23日 21時) (レス) id: 19710dfa66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クルカ | 作者ホームページ：http:/uranai.nosv.org/u.php/hp/yukanovel01/
作成日時：2018年4月1日 13時
