9.酔っ払い ページ9
宴会もかなり盛り上がってきた頃。
私も久々にたくさん飲んで、けっこうなイイ気分。
弱い方ではないと自分では思ってるけど、メチャクチャ強い訳でもない。
酔いを覚ましがてら、
トイレに行って戻ってきた時、
廊下で知らない男の人にぶつかってしまった。
あ「あ、すみません、ごめんなさい。」
男「あれー？？なんか可愛い子いる〜〜。
酔ってるの？？大丈夫ー？？？
良かったらこっちで一緒に飲まなーい？」
男「ほんとだね。おいでよぉ。
ねえ？一緒に飲もぉ？」
そう言って一人が肩に腕を回してきた。
うー。なんかやだな。
かなり酔ってる…？
気持ち悪い…。
酔っ払ったサラリーマン？
いや、大学生かな？
ちょっとチャラい感じで、
好きなタイプじゃない……。
いや、好きなタイプだったとしても、付いてはいかないけどね？
あ「だ、大丈夫です。職場の飲み会で来てますので。」
そう言いながらそっと回された手を下ろした。
男「そんなそんなそんな〜。冷たいこと言わないの。職場の飲み会なんて、おっさんばっかでしょ？こっちおいでって〜。」
するとがしっと強く腕を掴まれて、抱き寄せるように引っ張られる。
あ「やめてください…やだっ…」
振り払おうとしても力が入らない上に、
思ってる以上に酔ってるのか、足元がふらつく。
男「ほら、そんなフラフラじゃ危ないんだから。ね？」
んーー、やだな、もぅ…。
と思った時、
後ろから低い声がした。
翔「なにやってんだよ。」
あ「……っ！」
振り向くと櫻井さんが私の肩に手を置きながら、その男の人たちを睨んでる。
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作者名：みなもん
| 作成日時：2015年4月7日 0時
