20.満員電車 ページ20
地下鉄のホームに降りると、終電に乗ろうという人の多さに驚かされる。
え、こんなに乗れるのかな……？
物理的に無理そうな……。
新歓シーズンと言うこともあるからか、サラリーマンでごった返している。
和也に繋がれた手はそのまま。
私たち…彼氏と彼女…に見えてるのかな。
ただの幼馴染みだったのに…
なんだか、照れる。
あー…照れる照れる…//////。
照れて和也の顔が見れないかも…。
電車が到着して、乗り込…もうとするけど。
ギュウギュウの満員電車。
なんとか最後に押し込まれるように乗り込んだ私の鼻は、閉まる扉にスレスレ。
必死で乗ったから気づかなかったけど、
右も左もスーツのサラリーマンばかりで。
そわそわしていると、耳元で和也の声がした。
和「キョロキョロすんなよ。
…で、終電ってすげー人いんのね。」
ちょっ…//////。
やめてくらさい。
…み、耳に息が…//////。
改めて意識してみると、私の目の前で和也の手が扉を押している。
そして背中には和也の体温が押し付けられてて……。
後ろから抱きしめられているような態勢でいるの…//////。
それを意識した瞬間…身体が熱くなる。
恥ずかしくて俯いている私のうなじを、
和「ふぅーーーーーー。。。」
って吐いた、和也の溜息がくすぐる。
肩がゾクっとして、身体がビクンっと動いたのが自分でも分かる。
やだ。変に思われちゃう…//////。
和也に、ばれた……かな…？
そぉっと斜め後ろにある和也の顔を見上げてみる。
う………//////。
目の前には和也のキレイな顎のラインと薄い唇のどアップ。
あわわわわわ…//////。
見るべきじゃなかったよね…//////。
そう思って静かにゆっくり、また前を向いて下を向く。
和也はまっすぐ前を見たまんま。
ふぃー。
良かった…。
気づいてないみたい。
そう思った瞬間、
和「なに、挑発してんの。」
和也の意地悪な、でも色っぽい声がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 430人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みなもん
| 作成日時：2015年4月7日 0時
