『パパがいる』

21 TH side ページ21

JK『ヒョン、ひねくれてます』


「は？」


JK『人でなしです』


「何だよ急に、思春期のガキがうるさいよ」


JK『ガキにガキって言われる筋合いないです』


「いいえ、私はガキではありません。ですので、ガキの相手をしている暇はないです」


JK『Aさんは』


「…Aがなんだよ。その話やめてよグッちゃん、ヒョンは今ブルーだよ、ほっといて」


JK『今日は仕事があります。ほっとけない』


「もう成人でしょ。わきまえて」






キッチンでコーヒーを入れてる時横にグガが並んできて

第一声が『ひねくれてます』

意図がわからなさすぎる

初めて会った時は真面目な好青年だったのに

いつの間に不思議ちゃんに育ったのやら

『『ほっとけない』なんて仲間の大切さに改めて感謝だ』

そんなことは感じない

ただただ鬱陶しい

『親しき仲にも礼儀あり』

タブーな話題かは判断できるはず

わきまえて欲しい








NJ『深くは追求しないけど、どちらの選択にせよケリをつけないといけない事くらいわかるだろ』


「だから俺が父親だってAは言ってきてないんですよ」








あの時、勝手に自分の中でみかんちゃんが自分の子なんじゃないかと思ってた

過信だった

『父親は誰か』と聞いた時Aは何も答えなかった

他の男との子なんだろう








「ただ単に、子供連れて来ただけですよ。シングルマザーって聞いたから預ける人もいなかったんでしょう」


NJ『…そうだな。早まって話を進めすぎてた

でもそれならそれで結婚式とか呼ばれなかったのは悲しいな』


「あの、シングルマザーだって言いましたよね」


NJ『いや、シングルマザーでもさその前は結婚してお子さん設けてるわけだろ』


「招待状は来てないし、当時の同級生からもそんな話は聞いてませんから 結婚せずに作って捨てられたんでしょう」


NJ『女性の扱いがなんかひどいぞお前』


「…ぶっちゃけこの年で結婚しろとか子供の責任を負えとか…無理ですよ。ヒョンならできるんですか」


NJ『そ、そうならないように心がける(汗)
女性が傷つかないように！』


「無謀ですね…好きだった女性でも状況が状況なんです、訳が違う。」








自室に入り淹れたコーヒーをどこでたしなもうかとうろうろしながらグクに言われたことを

デスクでパソコンを弄っているナムヒョンに話した

隣のベットでコーヒーをすすりながらベラベラと話す俺に

ナムヒョンはパソコンに向かって困り顔を浮かべてた

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