百八十二話 俺のせいだ… ページ23
ガンッッッ!!
何かを強く打つ様な音がして、月狂の身体が前へ倒れた。
振り返ると、來夜がずぶ濡れで立っていた。
來夜「Aっ!」
叫んで私の身体を強く引き寄せる。
來夜は、泣いていた。
目をきつくしめて泣いていた。
來夜「A…………。よかった………!ごめんな………。俺のせいだ…………。俺がもっとしっかりお前を守っていたら………。」
來夜、泣かないで。
雨なのか、涙なのか、彼の頬に水滴が流れた。
私が彼の頬に手を添えた時……………
月夜「Aちゃん!」
月夜さんが傘もささずにこちらに向かって走ってきていた。
A「月夜さん!」
月夜さんも泥だらけだった。
はあはあと息を切らしながら月狂を見下ろす。
意識を失って倒れている弟を____。
月夜「Aちゃん、大丈夫なの?帰ったら二人共居なくて…………。どうしてここに月狂が……………。」
状況を理解出来ず、來夜と私、そして月狂を交互に見つめる。
來夜「今理由なんてどうだっていい。それより済木に俺達の居場所がバレた。」
月夜「それってどういう____」
バアンっ
月夜さんが言い終える前に、何かが弾ける音がした。
來夜「………っ…ぐあああっ!!」
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日名無 りん(プロフ) - NZMさん» ありがとうございます!!!!綺麗なんて……!!!光栄です!!! (2019年12月3日 23時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
NZM(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても綺麗な作品だなと思いました! (2019年12月2日 23時) (レス) id: 13f970b2f4 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - まりもさん» それは本当に良かったです!皆様のお陰様で無事完結を迎えられました! (2019年7月27日 21時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
まりも - ヤンデレ系は苦手なのですが、これは続きが気になるほど面白かったです。完結、おめでとうございます! (2019年7月27日 14時) (レス) id: 6b2aac275b (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 日名無 りんさん» マジか衝動でここまで描けるのすごい (2019年7月25日 15時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年6月21日 18時