百六十三話 いつか貴方と ページ4
もう涼真には逢えない。
だって私は知っている。
あの日、彼はあの人に殺されてしまったから。
もう見る事は出来ない。
あの不器用な優しさも…
あの声も……
あの笑顔も…………
あのぬくもりも………
全部、全部______。
目から涙がはらはらと崩れて、光の糸を曳きながら流れる。
最初の涙が零れてしまうと、あとはもう止めどない。
そんな私を見て、來夜が優しく私を抱き締めた。
來夜「………A、ごめん。もっと早く…俺がお前を守っていれば………もっと早く…済木から守っていれば………お前は泣かずに済んだのか………?」
"だからA"
來夜「お前が俺より先に死んでしまったら、俺はお前の後を追ってやる。そしてお前を守り抜いて阿部涼真の所まで連れて行ってやる。」
來夜の言葉はどんな偉人達の名言よりも、私の心に優しく響いた。
涼真…………。
貴方が私の夢に出てきたのは、泣くなって私に伝えたかったの?
ありがとう、涼真。
私は今度こそ強くなるって、約束するよ。
だから待っていてね。
いつか貴方と同じ場所へ
それまで私はこの人生を駆け抜けるから。
私はゆっくりと來夜から身体を離し、向き合った。
私の中で、決心は決まった。
涼真がここまで紡いでくれたんだ。
無駄にはしない。
A「私、來夜と一緒に行くよ…!」
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日名無 りん(プロフ) - NZMさん» ありがとうございます!!!!綺麗なんて……!!!光栄です!!! (2019年12月3日 23時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
NZM(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても綺麗な作品だなと思いました! (2019年12月2日 23時) (レス) id: 13f970b2f4 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - まりもさん» それは本当に良かったです!皆様のお陰様で無事完結を迎えられました! (2019年7月27日 21時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
まりも - ヤンデレ系は苦手なのですが、これは続きが気になるほど面白かったです。完結、おめでとうございます! (2019年7月27日 14時) (レス) id: 6b2aac275b (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 日名無 りんさん» マジか衝動でここまで描けるのすごい (2019年7月25日 15時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年6月21日 18時