百五十四話 わびぬれば ページ35
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俺は縁側で、一人黄昏ていた。
今夜の月は雲に覆われていて、その光でしか存在を確認する事は出来なかった。
はあーっと深く溜息をつくと、庭の草むらからリー…リー…と何かの虫が鳴いている。
來夜「………わびぬれば………今はたおなじ…難波なる……みをつくしても…………逢はむとぞ思ふ…。」
星も見えない空を見上げながら、百人一首の中にある詩、
「"貴方に会えないのなら、私は死んだも同然だ。それならいっそ、難波潟にある
背後から妖艶な声がして、俺は反射的に振り返った。
そこには、男性でありながらも女性のような可憐さを身にまとった、
俺の先生。
川原月夜さんが立っていた。
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lkwisterven - ここまで一気読みしたけどヤンデレ怖い (2019年7月24日 12時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - 瑞貴(siera)さん» わわっ!ありがとうございます!完結まで頑張ります! (2019年6月21日 18時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
瑞貴(siera) - いつも閲覧させてもらっています!!楽しみで仕方なくてドキドキしてます!!これからも更新頑張ってください!! (2019年6月21日 17時) (レス) id: e176c72e2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日名無 りん | 作成日時:2019年6月8日 18時