百二十三話 貴方の名前は ページ3
私は気付いたら、白い花畑に佇んでいた。
そして向こうに佇むのは、いつか見たあの茶髪の美少年。
「A。」
眉を八の字にして愛しそうに私の名前を呼ぶ彼。
A「また、会ったね。」
どことなく懐かしさと、彼を見る度に湧き上がるこの
安心感。
「覚えていてくれたのか。」
微笑み、照れくさそうに頭をかいた。
何だか私は、この笑みを知っている。
知っていなければおかしい。
だって…
だって…
A「…ねえ、貴方の名前を…教えて。」
思わず聞いていた。
私よりも高い身長。
彼を見上げて、そう放った。
でも私は心のどこかで何かもどかしさを感じていた。
だって
だって
「俺の、名前？」
だって私は知っている。
迷う事なんて何もない。
その少しぶっきらぼうな声も。
照れる顔も。
笑顔も。
そのぬくもりも
私は全て知っている。
そうだ。
嗚呼、どうして今まで忘れていたんだろう。
誰よりも愛しい貴方を。
視界がぼやけた。
目から熱い涙が溢れ出る。
「俺の、名前は＿＿＿＿＿＿＿」
漸く思い出した。
貴方の名前は＿＿＿＿＿＿＿＿
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lkwisterven - ここまで一気読みしたけどヤンデレ怖い (2019年7月24日 12時) (
レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
日名無 りん(プロフ) - 瑞貴(siera)さん» わわっ！ありがとうございます！完結まで頑張ります！ (2019年6月21日 18時) (レス) id: 0a69449343 (このIDを非表示/違反報告)
瑞貴(siera) - いつも閲覧させてもらっています！！楽しみで仕方なくてドキドキしてます！！これからも更新頑張ってください！！ (2019年6月21日 17時) (レス) id: e176c72e2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日名無 りん | 作成日時：2019年6月8日 18時
